猫を飼いたい場合、どこから猫をお迎えするか迷いますよね。真っ先に思い浮かぶのはペットショップやブリーダーから譲り受ける方法ですが、保護猫の里親になるという選択肢もあります。しかし、「保護猫ってどこで探せばいいんだろう……」「保護猫を飼うには厳しい審査があるって聞いた……」と不安な方も多いはず。
今回は、これから保護猫を飼いたいと思っている方に向けて、保護猫をお迎えするまでの流れや条件、費用などを解説。保護猫を飼うためにはいろいろと準備が必要なので、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
目次
保護猫ってどんな猫?
保護猫とは、迷子や飼育放棄、ブリーダーの崩壊などのさまざまな事情によって保護された猫のこと。飼育が難しくなった猫を、動物愛護団体や保健所、ボランティア施設などが保護しています。
環境省が令和2年度に発表した内容によると、保護猫の年間引き取り数は約4万5,000頭で、そのうち約7割が子猫。経緯はさまざまですが、これだけの猫が保護を受けなければならない状況になっているのは衝撃ですよね。
また、保護猫は飼育放棄や虐待にあっているケースもあり、身体や心に深い傷を負っていることも……。さらに、新しい家族と出会えなければ、最終的に殺処分の対象になることもあるんです。こういう背景もあって、最近は保護猫を飼いたい方が増えています。
保護猫をオススメする理由は?
保護猫をオススメする理由は、これまでに辛い思いをして、最終的に殺処分になるかもしれない命を助けられること。保護猫の多くは、迷子になったり、飼い主に捨てられたりして、行き場を失っています。
また、保護猫はすでに基本的な健康チェックやワクチン接種が済んでいることが多いので、飼い始めの手間や費用が少ないというメリットも。さらに、保護団体のサポートを受けながら適切な飼い方を学ぶことができます。
ペットショップやブリーダーから譲り受けるのもいいですが、保護猫を新しい家族として迎えることも、ぜひ考えてみてくださいね。
保護猫を飼いたい場合はどこで探せばいい?

里親の募集サイト
保護猫を飼いたい場合、まずチェックしたいのが里親の募集サイト。インターネットで「保護猫 里親募集」と検索すると、たくさんのサイトがヒットします。例えば、「ペットのおうち」などが有名です。
これらのサイトでは、個人や団体が保護猫の里親を募集しています。猫の性格や健康状態、譲渡の条件などが詳しく書かれているから、自分のライフスタイルに合った猫を見つけやすいです。気になる猫が見つかったら、サイトを通じて直接連絡を取り、見学や面談を進めます。
注意点としては、きちんと信頼できる団体や個人から譲り受けること。口コミをチェックするのも忘れずに!
保健所
保護猫を飼いたいなら、保健所で探してみるのも選択肢のひとつ。保健所には多くの保護猫がいて、迷子になった猫や、飼い主が飼えなくなった猫など理由はさまざま。保健所にいる保護猫は、早く里親を見つけないといけないので、積極的に猫をお迎えするための譲渡会なども開催しています。
譲渡会では、保護猫たちと直接触れ合うことができ、その場で譲渡手続きを進めることもできますよ。ただし、保健所では収容期間が限られているため、早めに訪れてみてください。
保護猫カフェ
保護猫を探しているなら、保護猫カフェに行ってみるのはどうでしょうか?保護猫カフェは、カフェとして利用しながら保護猫たちと触れ合うことができる場所です。
保護猫カフェでは、お茶を楽しみながら保護猫たちと遊ぶことができ、気に入った猫がいればそのまま里親になることもできます。また、スタッフが保護猫の性格や健康状態を詳しく説明してくれるから、譲渡を受ける時も安心。
保護猫カフェの収益は保護活動のためにも使われるので、悲しい思いをしている猫を救うことにもつながりますよ。
動物愛護団体
動物愛護団体とは、捨てられたり迷子になったりした動物を保護して、新しい家族を見つけるお手伝いをする団体のこと。飼えなくなった猫や野良猫を保護して健康チェックをしたり、治療をしてあげたりもします。その後、里親を探して新しい家で幸せに暮らせるようにサポートしている団体です。
また、譲渡会を開いて保護猫たちと触れ合える機会も提供しています。動物愛護団体のスタッフは、保護猫の性格や健康状態を詳しく教えてくれるので、自分にぴったりの猫を見つける手助けをしてくれますよ。
保護猫を飼いたいけど審査は厳しい?
結論、保護猫を飼う時の審査は厳しく行われています。なぜなら、これまで辛い思いをしてきた保護猫たちの幸せを第一に考えているから。例えば、保護猫の里親になるためには以下のような条件があります。
- 猫を飼育可能な物件に住んでいること
- 完全室内飼いが可能なこと
- 最後まで責任を持って飼育する覚悟や経済力があること
- 家族全員が猫を迎えることに同意していること
- 猫が快適に過ごせるスペースや脱走防止の対策がされていること
他にもさまざまな条件がありますが、これは猫が新しい環境でストレスなく生活できるかどうかを見極めるためです。
「そんなに厳しくしなくても……」と思うかもしれませんが、これは猫のためにとても大事なことなんです。審査が厳しい分、安心して保護猫を迎えられるともいえますよ。
保護猫を飼うために必要な費用は?
まず、初期費用として譲渡費用がかかります。これは猫を保護した団体に支払うお金で、大体2万円くらいが一般的。譲渡費用には、ワクチン接種や去勢・避妊手術、健康チェックなどの費用も含まれています。
次に、日常的にかかる費用があります。飼い主のこだわりにもよりますが、餌代は月に3,000~5,000円くらい、トイレ用の砂は月に1,000~2,000円くらいが目安です。それから、猫のためのおもちゃや爪とぎ、ベッドなどのアイテムを揃えると、1万円前後かかります。
また、ペット保険に加入しないと医療費が全額自己負担に……。保険の内容にもよりますが、月に1,000~5,000円くらいと考えておきましょう。
保護猫をお迎えするまでの流れ

1 里親希望の申し込み
まず、動物愛護団体や里親募集サイトで、保護猫の情報をチェック。そして、気に入る猫が見つかったら里親希望の申し込みをします。
2 保護団体のチェックを受ける
申し込みが終わると、保護団体のスタッフが面接や家庭訪問を行うケースもあります。これは、猫が安全で快適に暮らせる環境かどうかを確認するためです。この時、不安なことがあればスタッフに質問しておくこと。
3 トライアル期間スタート
トライアル期間とは、保護猫を一時的に自宅で預かって、お互いの相性を確認できる期間のこと。通常は2週間程度ですが、不安な場合は期間延長を相談することもできますよ。
4 譲渡契約
トライアル期間で問題がなければ、正式譲渡の手続きをします。正式譲渡には、譲渡契約書へのサインが必要。この契約書には、猫の飼育に関する約束事や、もし飼えなくなった場合の対処方法などが書かれています。
最後に譲渡費用を支払うことで、正式に保護猫を家族として迎え入れられるという流れです。
保護猫を飼いたいならトライアル期間が大切!
今回は、保護猫を飼いたい方に向けて、保護猫をお迎えするまでの流れや条件、必要な費用などについて解説しました。ペットショップやブリーダーから譲り受けるのもいいですが、これまで辛い思いをしてきた保護猫を幸せにするという選択肢もあります。
そのため、保護猫を飼いたいなら譲渡前のトライアル期間がとにかく大事!お互いの相性もあるから「思っていた生活と違う……」ということにならないように必ずチェックしましょう。一時的な感情だけでなく、保護猫の幸せをしっかり考えたうえで里親になることを決断してくださいね。
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