猫の留守番は何日程度までできる?トラブルの実例を知った上でやっておきたい準備・対策・注意点を一挙にまとめ

猫を飼い始めたものの「外出の際、猫だけにしておくのは心配」という方も多いのではないでしょうか。犬と違い、散歩が不要で普段自由に暮らしている猫ですが、実際に留守番をするとなるとどんな点に気をつけるべきなのか、今回は準備・対策・注意点などを詳しくお伝えしていきます。

猫は留守番をできる?できない?

猫は自立心が強いため、一定の期間、人間の直接の介入なしに留守番をする能力を持っていますが、留守番が可能な期間には限度があります。

短期間であれば、多くの成猫は、2~3日間は留守番が可能です。ただし、この期間は猫が十分な水、適切な量の食料、清潔なトイレ環境を持っている場合に限られます。

それ以上の期間、特に3日を超える長期間留守番をさせる場合は、猫の健康や安全を考慮し、ペットシッターサービスの利用や知人に日常的な世話を依頼することが推奨されます。

猫は留守番が得意な動物?

猫はその独立した性格から、一人で時間を過ごすことに対して比較的適応力があります。

彼らは自分の領域内でリラックスしたり、探索したりするのを楽しむため、留守番中も特にストレスを感じにくい傾向がみられます。

しかしながら、これは猫が適切な水分・食事を摂取し、運動ができる安全な環境が整っていることが前提です。猫は社交性があるため、長時間の孤独はストレスや不安を引き起こす可能性があり、これが問題行動の原因となることもあります。

したがって、猫が留守番をする際には、彼らの快適さと安全を確保するために、適切な準備と配慮が必要とされます。

準備が整っていなかったり、猫が過度のストレスを感じたりする環境だった場合は、猫の留守番中にトラブルが発生するケースもありますので注意しましょう。

猫が留守番中のトラブルに注意!実例を紹介

留守番中の猫は予期せぬトラブルに見舞われることがあります。ここでは、その一般的なトラブルと対策について詳しく解説します。

家の物を壊してしまう

猫は好奇心旺盛で活動的な動物です。留守中に家具を鋭い爪で引っ掻いたり、飾り物を落として壊したりしてしまうことがあります。特に高い位置にある物や簡単に動かせる小物はターゲットになりがちです。対策として、猫が遊べるおもちゃを多く用意したり、爪研ぎを提供したりしておくことが効果的です。

盗み食いを図ってしまう

食べ物を猫の手が届く場所に置いておくと、盗み食いを試みることがあります。これにより、消化不良や食中毒を起こすリスクがあります。食べ物は密封できる容器に入れて、猫の手が届かない場所に保管することが重要です。

トイレの粗相をしてしまう

留守番中にトイレの場所が不適切であったり、汚れていたりすると、猫は他の場所で粗相をしてしまうことがあります。トイレの数を増やし、清潔に保つことが対策として挙げられます。

思わぬ場所に嘔吐してしまう

ストレスや食べ過ぎから、猫が嘔吐することがあります。また、嘔吐した吐瀉物が家のインテリアや服にかかったり、絨毯などに染み込んだりしてしまうなど、思わぬ二次被害が発生する可能性もあります。

脱走をしようとしてしまう

猫は非常に好奇心が強いため、扉や窓が少し開いていると外に脱走しようとすることがあります。全ての出入り口をしっかりとロックし、窓には猫用の安全なネットを設置するのがおすすめです。

ゴミ漁りをしてしまう

猫がゴミ箱をあさると、猫にとって有害な物質を誤って摂取する危険があります。ゴミ箱は蓋付きのものを使用し、猫が開けられないようにすることが望ましいです。

誤飲をしてしまう

小物やビニールなど、猫に有害な物質を誤って飲み込むことがあります。特に留守番中は、危険な物は全て片付け、猫が触れないようにする必要があります。

思わぬ場所に侵入して閉め出しや閉じ込めなどに遭う

猫は狭い場所や隙間に入り込むことが好きですが、その結果、閉じ込められてしまうことがあります。家を出る前には、猫が勝手に入りそうな場所を確認し、事前に入れないようにして安全を確保してください。

事故によって怪我を負ってしまう

不安定な位置に家具を配置していたり、危険な物品が放置されていたりすると、猫が怪我をする可能性があります。家具はしっかりと固定し、危険物は片付けることが重要です。

猫が留守番を快適にできる環境とは

猫の留守番は、彼らが安心して過ごせるよう環境を整えることが何よりも重要です。以下、猫が留守番を快適に過ごすための詳細な対策を説明していきます。

ご飯や水がたっぷりある

猫が留守番をする際は、十分な量の食料と水を用意することが必要です。長時間の留守番では、通常より多めに食料と水を置いておくことをお勧めします。これにより、猫がいつでも新鮮な水と食事を摂取できるようになります。

可能であれば自動給餌器や自動給水器を用意すると便利

自動給餌器や給水器を使用すると、定量の食料や水を自動的に猫に供給できるため、飼い主が不在でも猫が飢える心配がありません。また、水の場合は循環式の給水器が適しており、水を常に清潔に保つことができます。

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トイレを清潔に掃除しておく

猫のトイレは、留守番をする前に必ず清掃しておくべきです。清潔なトイレ環境は、猫の健康を保ち、不快感からのストレスを軽減します。

コスト面で問題なければ自動トイレを用意しておくと安心

自動掃除トイレを設置することで、猫が使用した後に自動で清掃することが可能になります。これにより、長時間の留守番でも、トイレの衛生を維持しやすくなります。

暇をつぶすことができるひとり遊びの環境を充実させる

猫は単独で遊ぶことも楽しむため、様々な種類のおもちゃを用意することが大切です。パズルトイやボール、ぬいぐるみなどを置いておくと、猫が退屈しないで遊ぶことができます。

可能であれば自動で動くおもちゃなどを用意すると良い

自動で動くおもちゃは、飼い主が不在でも猫の遊び相手になってくれるため、猫が活動的に過ごすのに役立ちます。これらのおもちゃは猫の狩猟本能を刺激し、留守番中でも十分な運動ができるようにします。

・室内の温度管理に注意する

猫は高温多湿や寒すぎる環境に弱いため、室内の温度と湿度を適切に保つことが重要です。エアコンや加湿器、除湿器を適宜使用して、猫が快適に過ごせる環境を整えてください。

家の中を自由に移動できるようにする

猫が家の中を自由に移動できるようにしておくことで、彼らが好きな場所でリラックスできます。ただし、猫が危険な場所に入らないよう、事前に安全確認をしておくことが大切です。

留守番中の猫の様子を見たい場合はウェブカメラなどの設置も検討

猫が留守番している間の様子を確認するために、ウェブカメラを設置することも一つの方法です。これにより、遠隔からでも猫の安全を確認でき、万が一の事態に迅速に対応可能となります。

猫に留守番をさせるなら環境を整えよう

今回の記事では、猫に留守番をさせる場合に知っておきたいトラブルに関する知識や、事前準備の方法などを詳しくお伝えしてきました。これらの措置を講じることで、猫が留守番中に快適な環境で過ごすことができ、飼い主も安心して時間を過ごせるでしょう。