猫と一緒に飼える動物とは?相性や注意点について解説

猫を飼いたいと思っている方のなかには、既に他のペットを飼っているため、猫と一緒に飼えるのか不安な方もいるのではないでしょうか。動物好きな方にとって、たくさんの動物に囲まれた暮らしは憧れかもしれませんが、ペット同士の相性は注意すべきポイント。事前のリサーチなしで猫をお迎えするのは、とても危険です。

今回は、猫と一緒に飼える動物について、動物ごとの相性や注意点などについて詳しく解説します。これから猫も家族としてお迎えしたいと考えている方は、ぜひ最後までチェックしてくださいね。

猫と他の動物は一緒に飼える?

どのペットを飼っているのかにもよりますが、猫と他の動物を一緒に飼うことはできます。ただし、猫の習性を考えて注意しなければならない点も多いため、まずは猫がどんな動物なのかを正しく知っておくことが大切です。

また、猫をお迎えする年齢や性格などによって、他の動物と一緒に飼うことが難しいことがあります。猫の習性や相性の良い動物を知って、猫をお迎えするかどうかをじっくり検討しましょう。

猫は縄張り意識が強い

野生の猫は自分の縄張りを持ち、縄張りに入ってきた動物は敵とみなします。これは猫の本能であり、室内飼いの猫にとっては家の中が自分の縄張りになるのです。そのため、猫と他の動物を一緒に飼うと、縄張りに入ってきた動物を追い出そうとするかもしれません。

もちろん、他の動物が自分の縄張りに入るのを受け入れる猫もいます。ただ、猫は縄張り意識が強い動物で、猫がリラックスできるスペースをつくってあげる必要があることは覚えておきましょう。

猫は狩りをして生活する動物

野生の猫は木の上などの見晴らしが良い場所に登り、獲物を見つけて狩りをする動物です。そのため、小鳥やネズミ、魚や爬虫類などは猫にとって獲物なので、一緒に飼うのは注意しなければなりません。

野生で暮らしていた経験がない猫でも、ハンターとしての習性が本能で備わっていることを忘れないでください。

猫は単独行動を好む

猫は犬と違い、群れをつくらずに単独で行動します。生後間もない頃は母親が兄弟たちと一緒に面倒を見ますが、ある程度大きくなると自立してひとりで生活することが当たり前になるのです。そのため、犬などの群れをつくる動物と違って、猫は社会性が高い動物とはいえません。

しかし、猫が他の動物と仲良く暮らせることもあります。単独行動が好きという習性があっても、猫がリラックスできる環境を用意してあげれば解決できることがあるのです。

これらの猫の習性をきちんと理解したうえで、今飼っているペットと一緒に暮らしても大丈夫なのかを考えてみてください。

猫と相性の良い動物

犬は、猫と一緒に飼える可能性が高い動物です。一緒に飼っている家庭も多く、猫との相性は悪くありません。また、犬は飼い主がきちんとしつけをすれば、猫に危害を加える可能性も低いでしょう。

ただし、犬はリーダーに従順で群れをつくって行動しますが、猫はひとりで行動することを好む動物です。犬と猫が同じ屋根の下で暮らすのは、人間で例えると全く違う価値観を持った外国人と暮らすようなもの。同居はできたとしても、お互いにストレスがないよう配慮してあげなければなりません。

フェレット

近年、ペットとして人気が出ているフェレットは、猫と比較的相性の良い動物です。フェレットは猫と同じ夜行性で睡眠時間も長く、猫と生活リズムが似ています。また、フェレットはフレンドリーな性格の子が多いので、猫や他の動物と一緒に飼いやすいといわれているのです。

ただし、猫は暑さに強い動物といわれていますが、フェレットは暑さに強くありません。そのため、猫とフェレットにとって快適な室温が違います。猫は26~28℃、フェレットは23~25℃が最適な室温といわれているため、体温調節がしやすいように対策してあげることがポイントです。

うさぎ

うさぎを飼っている方は、猫をお迎えしても大丈夫なのか不安に思っている方も多いのではないでしょうか。うさぎは狩りの対象にされやすい動物ですが、猫とうさぎを一緒に飼うことは不可能ではありません。

というのも、猫とうさぎは単独行動をする動物なので、マイペースでお互い干渉せずに暮らすことができます。そのため、猫とうさぎを一緒に飼っている家庭も多いです。

ただし、うさぎは臆病な性格なので、うさぎにとって肉食動物の猫がいることは大変なストレスになることも。うさぎが怖がってしまわないよう、最初はうさぎをケージに入れた状態で一緒に過ごせるか確認してみることをおすすめします。

猫と相性が悪い動物

ハムスター

ハムスターは猫と比べるとかなり小さく、獲物として襲ってしまう可能性があります。そのため、ハムスターのような小動物を猫と一緒に飼うことは難しいでしょう。また、子猫の状態でお迎えすればハムスターと仲良くなることもありますが、新しいハムスターをお迎えしたら猫が襲おうとしてしまったというケースもあります。

もし、ハムスターを飼っていて猫もお迎えしたいのであれば、飼育する部屋を完全に分けてください。

インコや文鳥などを飼っている方も、猫をお迎えするのはおすすめできません。ハムスターと同じように、鳥も猫にとって狩りの獲物になってしまいます。まれに、鳥と猫が仲良く暮らしている家庭もあるようですが、試してみるのはかなりリスクが大きいです。

既に鳥を飼っている方は、お迎えした猫が鳥を襲ってしまったとしても、猫を恨まずにいられるでしょうか。これまでかわいがってきたペットが怖い思いをしないように、猫をお迎えする場合はよく考えてから判断してください。

猫と他の動物を一緒に飼う際の注意点

猫がリラックスできるスペースを用意する

猫は縄張り意識の強い動物です。そのため、猫が安心して生活できたり、隠れられるスペースをつくってあげたりすることが大切。猫は高い場所を好むため、キャットタワーを設置してあげれば喜んで使ってくれます。

こちらのキャットタワーは、高さ156cmでスリムな設計になっており、省スペースで設置できます。段差は30cm以内なので、子猫や老描でも登りやすいデザインです。丸いフォルムと、ふわふわの生地が可愛らしいおすすめのキャットタワーとなっています。

子猫の時にお迎えする

猫と他の動物を飼いたいなら、子猫の時にお迎えするのがポイント。猫の生後2~9週齢は社会化期といわれており、この時期は他の動物との生活を受け入れやすいです。そのため、猫をお迎えしたいなら子猫の時から他の動物に慣れてもらうようにしましょう。

他の動物のご飯を食べないように注意

猫と他の動物が一緒に暮らす時は、お互いのご飯を間違って食べてしまわないように注意が必要です。猫は少しずつご飯を食べることが多いため、残っているご飯を他の動物が食べてしまうかもしれません。お互いのご飯を食べてしまうと、さまざまな病気や肥満の原因につながってしまいます。

ご飯を食べる場所や時間を分けたり、食べ終わったらすぐに食器を片付けたりするなど、他の動物のご飯を食べないように気をつけてください。

仲良くなれない場合のことも考えておこう

子猫の頃にお迎えして、飼い主がどれだけ注意したとしても、猫と他の動物が仲良くなれないことはあります。その時、無理に仲良くさせようとするのはNGです。どうしても仲良くなれない場合は仕方がないので、生活するスペースを分けるなどの対策をしましょう。

例えば、こちらの商品のようなゲートを設置すれば、飼い主がお出かけしている時に猫が部屋を行き来するのを防ぐことができます。ゲートの隙間が3.5cmしかないので、子猫が隙間を通ってしまう心配もありません。玄関などに設置すれば、脱走防止フェンスとしても使えるのでおすすめです。

猫をお迎えする時は一緒に飼える動物なのかしっかり確認しよう

今回は、猫と一緒に飼える動物や注意点などについて紹介しました。猫はひとりで行動するのが好きな動物ですが、動物の種類によっては一緒に飼えることもあります。ただし、先に暮らしていたペットが怖い思いをしないよう、飼い主がきちんと配慮することが大切です。これから猫もお迎えしたいと考えている方は、お互いが幸せに暮らせるような環境を用意してあげてくださいね。