猫は何日まで留守番できる?必要な準備や注意点について解説

猫を飼っていると、仕事や旅行などでどうしても猫に留守番をお願いしなければならない場合があります。しかし、猫に留守番してもらうことを不安に感じる方も多いのではないでしょうか。猫が安心して留守番できるように、飼い主はしっかり準備と対策をすることが重要です。

本記事では、猫が留守番できる理由や期間、猫に留守番をしてもらうために必要な準備や注意点などについて解説します。猫の留守番対策におすすめのグッズも紹介していますので、ぜひ最後までチェックしてください。

猫が留守番できる理由

野生の猫は、群れで行動する犬と違い、単独行動を好む動物です。猫は縄張りを作って生活するため、あまり自分の知らない場所に行くこともありません。そのため、猫は1匹で過ごすことに対して大きなストレスを感じにくいといわれています。しかし、猫は環境の変化に弱い動物なため、慣れない場所に預けられて過ごすことのほうがストレスを感じやすいです。

また、猫は一日に12~16時間も寝て過ごします。飼い主が不在の時は寝ていることがほとんどなため、飼い主がずっとそばにいなくても問題ないとされているのです。

しかし、猫に長時間の留守番をしてもらうと、フードや水の鮮度が落ち、トイレも不衛生な状態になってストレスを抱えやすくなります。寂しがり屋な性格の猫もいるため、自宅に帰った時の猫の様子は気をつけてチェックするようにしましょう。

猫は何日まで留守番できる?

出張や旅行などで外泊することが多い場合、猫は何日まで留守番できるのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。猫の年齢や健康状態などによっても異なりますが、2泊程度までなら留守番することが可能です。

ただし、猫が留守番に慣れていない状態で、いきなり1泊以上の留守番をしてもらうのはリスクがあります。まずは数分から数時間の留守番をしてもらい、留守番できる時間を徐々に長くしていきましょう。

なお、猫は単独でもストレスを感じにくい動物ではありますが、飼い主に構ってもらえないことでストレスを感じることもあります。そのため、猫に長時間の留守番をしてもらった後は、スキンシップやコミュニケーションを意識的に行うことも心がけてください。

留守番をするのが難しい猫とは

子猫

子猫の場合、いきなり長時間の留守番をしてもらうのは猫にとってストレスや負担になることがあります。特に生後2か月頃までは多くの栄養を摂取する必要があり、数時間おきに食事を与えなければなりません。また、子猫は体調を崩しやすく、落ちているものを誤飲してしまう可能性もあるため、飼い主がこまめに世話をする必要があります。

一人暮らしや共働きで家を空けることが多く、子猫を迎える場合はどのように世話をしていくかがポイントになります。自分が不在の時に世話を頼める人がいない場合は、大型連休のタイミングで子猫を迎えたり、ある程度成長した猫を迎えたりするなど、対策を検討することが大切です。

老描や持病がある猫

老描や持病がある猫も、留守番をしている際に体調が急変する場合があるため注意が必要です。しかし、どうしても家を長時間空けなければならない状況になることもあるでしょう。周囲の人に猫の世話を頼めない場合は、ペットシッターに世話を依頼したり、ペットカメラを用意したりして、外出先からも猫の様子を確認できるようにするのがおすすめです。

寂しがり屋な猫

寂しがり屋な性格の猫の場合、長時間の留守番は精神的ストレスにつながる場合があります。また、分離不安といって猫が飼い主と離れることに極度の不安を感じるケースもあるのです。猫が分離不安を起こすと、物を壊したり大声で鳴いたりして、ストレスを発散させようとします。

猫が精神的に自立できるように、少しずつ訓練して留守番できる時間を伸ばしていきましょう。

猫に留守番してもらうために必要な準備

十分な量のフードと水を用意しておく

猫に留守番をしてもらう際は、十分な量のフードと水の用意が必須です。フードは比較的傷みにくいドライフードがおすすめで、自動給餌器があれば適切な量を与えることができます。ただし、自動給餌器が電池切れや停電で動かなくなった場合に備えて、他の場所にもフードを用意しておくことが重要です。

また、水飲み場も複数設置しておきましょう。複数設置しておけば、猫が水飲み器をひっくり返してしまったとしても、他の場所で水分補給をすることができます。夏場は鮮度が落ちやすいため、なるべくフードと水を涼しい場所に置くことも重要です。

トイレを清潔にしておく

猫は綺麗好きな性格なため、トイレが汚れていると排泄を我慢してしまう場合があります。そのため、外出する前にトイレはなるべく清潔な状態にしておくことが重要です。

また、長時間の留守番をしてもらう場合は、トイレを複数設置することで、猫がトイレ以外の場所で排泄してしまうことを防ぐことができます。トイレは、猫の頭数よりも多い数を設置しておくと良いでしょう。

部屋は綺麗に片づけておく

猫が留守番中に誤飲したり、いたずらをしたりしてしまう可能性があります。そのため、部屋を綺麗に片づけておくことが大切です。ひも状のおもちゃなど、猫にとって危険な可能性がある物は、猫の手が届かない場所に片づけておきます。

また、簡単に開けることができる扉や箱の中に片づけると、猫が自分で扉やフタを開けてしまう場合があります。猫が開けられないように、ロックができる箱や猫が入れない場所などを選ぶようにしましょう。

適切な室温に設定する

猫が留守番をする際は、猫にとって適切な室温になっているか注意が必要です。猫にとって快適な温度は26~28℃程度といわれており、室温は季節問わず気をつかう必要があります。

また、リモコンをテーブルの上などに出しっぱなしにしておくと、猫が踏んで電源を切ってしまう可能性があります。リモコンも猫の手が届かない場所に片づけて、猫が快適に過ごせる環境にしておきましょう。

脱走対策を行う

戸締りをしっかりしていない場合、猫が自分でドアや窓を開けて脱走してしまうことがあります。猫が外に出てしまうと、行方不明や事故に巻き込まれる危険性があるため、脱走対策は徹底しなければなりません。

戸締りは入念に行い、脱走防止柵やフェンスを取り付けることで、猫の脱走を防ぐことができます。これらの対策を行う際は、猫がすり抜けられる隙間や、飛び越えられる高さになっていないかチェックすることが重要です。

猫に留守番してもらう際におすすめのグッズ

WTW「みてるちゃん」

WTW「みてるちゃん」は、夜間赤外線撮影や双方向通話機能も搭載されたペットカメラです。アプリと連携して外出先から猫の様子を確認することができるため、長時間の外出も安心して行うことができます。自動追跡機能が搭載されているモデルもあるため、猫が動き回っても行動を確認することが可能です。

用途に合わせて10種類のモデルが販売されているため、予算や必要な機能に応じて選んでみてください。

FUNKS「CiaoPolice 自動給餌器」

FUNKS「CiaoPolice 自動給餌器」は、ペットカメラが搭載された自動給餌器です。アプリでフードの量を10~200gの範囲で設定することができ、タイマー機能もあるため決まった時間にフードを与えることができます。

また、スピーカーが搭載されているため、外出先から猫に話しかけることも可能です。自動給餌器は停電などで動かなくなったときの動作が心配ですが、こちらの商品はUSB電源と単一乾電池の2Way電源仕様となっており、停電が起こった際のリスクヘッジも考えられています。

ペットドアケージ

ペットドアケージは、猫の脱走防止を目的に設置する保護フェンスです。
205~285cmの高さに対応しており、猫が飛び越えられない仕様になっています。天井に突っ張って設置するタイプで、玄関や廊下などに取り付ければ猫の脱走を防ぐことが可能です。

猫が留守番中に脱走すると、さまざまなトラブルに巻き込まれる危険性があるため、このような脱走防止グッズも活用することをおすすめします。

猫に留守番をしてもらう場合は事前準備が重要

今回は、猫が留守番できる期間や必要な準備にくわえて、猫の留守番中におすすめのグッズなども紹介しました。猫は留守番が比較的得意な動物であり、1泊2日程度の留守番なら問題ありません。ただし、猫に留守番をお願いする場合は、外出する前に本記事で解説した準備や対策などをしっかり行うことが重要です。

また、長期間留守にする場合は、家族やペットシッターに猫の世話を依頼することも検討する必要があります。飼い主が安心して外出できるように、猫が問題なく留守番できる環境を日頃から整えておきましょう。