猫をペットホテルに預ける際の注意点とは?選び方や料金について解説

猫を飼っていると、出張や帰省などで長期間家を空けることもあるでしょう。自分が不在の時、家族や友人などに猫の世話を頼むことが難しい場合、ペットホテルに預けるという選択肢があります。しかし、大切な愛猫をペットホテルに預けるのが不安な方もいるのではないでしょうか。

本記事では、猫をペットホテルに預ける際の注意点にくわえて、ペットホテルの選び方や料金の相場などについて詳しく解説します。ペットホテルの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

猫を預けられるペットホテルはどんな場所?

ペットホテルは、猫を一時的に預かったり、宿泊させたりすることができる施設です。一人暮らしや共働きの方が家を空けるときに利用すると、ペットホテルのスタッフが猫の世話をしてくれます。

なお、提供しているサービスや猫を預けられる条件は、ペットホテルによって異なります。そのため、愛猫に最も合うペットホテルを選ぶことが重要です。

猫のペットホテルは3種類ある

ペットホテル専門

ペットホテル専門で営業しているタイプの場合、宿泊だけでなく数時間単位で猫を預けることが可能です。また、ペットホテルは猫だけでなく犬も預かっている場合が多いですが、最近は猫専門のペットホテルも増えてきました。

犬も預かっているペットホテルの利用に不安を感じる方は、猫専門のペットホテルを検討してみましょう。

トリミングサロンやペットショップと併設

ペットホテルには、トリミングサロンやペットショップと併設されているタイプもあります。普段から利用しているトリミングサロンや、猫が暮らしていたペットショップが運営している場合、初めて利用するペットホテルよりも猫がストレスを感じにくいかもしれません。

猫をペットホテルに預けている間に、トリミングや爪切りなども依頼することができるため、便利な施設となっています。

動物病院と併設

ペットホテルのなかには、動物病院と併設しているタイプもあります。飼い主が猫をペットホテルに預けるのが不安な理由として、体調に万が一のことがあった際に対応できるのかという点があるのではないでしょうか。

動物病院と併設しているペットホテルであれば、療養中の猫も安心して預けることができるでしょう。

ペットホテルに猫を預けるメリット・デメリット

メリット

猫をペットホテルに預けることで、事故や体調不良など、万が一の事態が発生するリスクを避けることが可能です。猫に留守番をしてもらう場合、あまり食事や水分補給をしなかったり、脱走してトラブルに巻き込まれたりする可能性があります。

しかし、ペットホテルを利用すれば、猫に関する知識が豊富なスタッフが世話をしてくれるため、飼い主も安心して任せることができるでしょう。

デメリット

猫は環境の変化に弱い動物のため、自分の縄張りから出ることにストレスを感じやすいです。そのため、猫をペットホテルに預けると体調を崩してしまうこともあります。

猫をペットホテルに預ける際は、できる限りリラックスして過ごせる環境を整えてあげることが重要です。

猫を預けるペットホテルを選ぶ際のポイント

衛生管理を徹底しているか

猫を預けるペットホテルを選ぶ際、衛生管理ができているかは重要視すべきポイントです。大切な家族を預けることになるため、しっかり確認しておきましょう。

なお、ペットホテルによっては感染症やノミ・ダニ対策を済ませていることが、猫を預けられる条件にしている場合もあります。このように感染症対策などをしっかり行っているペットホテルであれば、猫が病気になってしまうリスクを抑えることができるでしょう。

猫が安心して過ごせる環境が用意されているか

ペットホテルにはさまざまなタイプがあり、猫を預かるスペースや提供しているサービスも異なります。そのため、猫が安心して過ごせる環境が用意されているか確認することが重要です。

一般的なペットホテルは、猫がケージの中で過ごすタイプになっていますが、個室を用意しているペットホテルもあります。猫の性格や状態などに合わせて、最適な環境になっているペットホテルを選びましょう。

猫を預けられる条件を満たしているか

ペットホテルでは、年齢や健康状態などによって条件を設けている場合があります。妊娠している猫や、生後3か月以内の猫は預けられないケースもあるため、事前に条件を把握しておくことが重要です。

また、基本的にペットホテルはワクチン接種などを受けている猫しか預けることができません。ペットホテルを利用する前にワクチン接種証明書を用意しておき、手元にない場合は動物病院で発行してもらいましょう。

夜間や万が一の場合も対応可能な体制が整っているか

ペットホテルによって、夜間や緊急時の対応はさまざまです。24時間体制でスタッフが常駐しているペットホテルもあれば、夜間は無人になるためペットカメラを設置しているペットホテルもあります。

夜間や万が一の事態が発生した場合にどのような対応をするのかは、ペットホテルを選ぶうえで重要なポイントといえるでしょう。

動物取扱業の登録を行っているか

ペットホテルを運営するためには、動物取扱業の登録をする必要があります。また、動物取扱業の登録を行うためには、法令で定められた基準をクリアしなければなりません。登録している場合はホームページなどで提示しているため、必ず確認しておきましょう。

料金設定が明確か

ペットホテルの料金は、希望する部屋タイプやオプションによって変わります。「○○円~」など料金がわかりづらい場合は、支払う際に想定以上の金額になってしまうケースがあります。料金が不明確な場合は、事前に見積もりを依頼しておきましょう。

猫をペットホテルに預ける際の料金

ペットホテルの料金の相場は、1泊3,000~1万円程度です。ペットホテルによって提供しているサービスや設備、宿泊スペースの広さや立地などが異なるため、料金に幅があります。

また、猫が宿泊中に怪我や体調を崩して治療が必要になった場合は、治療費が別途必要です。利用する日数や、預ける猫の頭数などによって割引が適用される場合もあるため、お得に利用できるシステムがあるかチェックしておきましょう。

猫をペットホテルに預ける際の注意点

猫が普段から使用しているものを持参する

猫をペットホテルに預ける際は、少しでもストレスを軽減してあげられるように、できる限り自宅と同じ環境づくりを行うことが大切です。普段から使っている以下のアイテムなどを準備し、ペットホテルに持ち込み可能かどうか確認しておきましょう。

  • フード
  • 食器
  • おやつ
  • トイレ用の砂(猫の匂いがついているもの)
  • おもちゃ
  • 爪とぎ
  • 健康手帳

また、猫の健康状態や性格などをメモに書いて渡しておけば、ペットホテルのスタッフもスムーズに対応できます。ワクチン接種の証明書や、ノミ・ダニ対策を行った記録なども事前にまとめておきましょう。

ケージでの生活に慣れさせておく

基本的に、猫はペットホテルではケージの中で過ごすことが多くなります。そのため、事前にケージでの生活に慣れてもらうことが重要です。無理にトレーニングを行ってしまうと猫が強いストレスを感じてしまうため、少しずつケージで過ごす時間を増やしていきましょう。

こちらの「PETTOMキャットケージ」は、ケージの中にハンモックや棚板があり、猫が快適に過ごすことが可能です。キャスターがついているため移動も簡単で、掃除もしやすいおすすめの商品となっています。

キャリーバッグの移動に慣れておく

猫をペットホテルに預ける前に、キャリーバッグでの移動に慣れておけば、当日をリラックスして迎えることができるはずです。しかし、キャリーバッグ=動物病院をイメージして、キャリーバッグに入ることを嫌がる猫もいます。

このような場合は、キャリーバッグに入れて移動した後に、何事もなく帰ってくるトレーニングを繰り返すことで解決できる可能性があります。スムーズに預けられるように、日頃からキャリーバッグに慣れるトレーニングをしておきましょう。

なお、猫が快適に過ごせるキャリーバッグを探している方には、こちらの「ペットキャリーバッグ」がおすすめです。4面がメッシュ素材になっているため通気性が良く、中に入っている猫の様子も確認しやすい仕様となっています。折り畳み可能なポケッタブル設計で、非常に便利なキャリーバッグです。

猫をペットホテルに預ける場合は事前準備が大切

今回は、猫をペットホテルに預ける際の注意点にくわえて、ペットホテルの選び方や料金などについて解説しました。ペットホテルは猫が快適に過ごせるような環境を用意していますが、猫は慣れない場所で過ごすこと自体にストレスを感じてしまいます。

そのため、できる限り普段と同じような環境を整えてあげられるように、しっかりと準備しておくことが大切です。ぜひ本記事を参考にしながら、猫が安心してペットホテルで過ごせるよう工夫してあげましょう。