猫を飼うなら保護猫を視野にいれている人も多いかと思います。
今回は、保護猫を迎える際に経験することになるトライアルについて、詳しく説明していきます。失敗しないためのコツもまとめたので、新しい家族を迎える前に、ぜひチェックしましょう!
目次
保護猫とは
保護猫は、事故や虐待、飼い主の事情などで家を失ったり、最初から家がなかったりする猫たちのことを指します。
保護猫団体やシェルターがこれらの猫たちを一時的に引き取って、医療ケアをしたり、適切な餌や住まいを提供して、猫が新しい家族と出会えるようにサポートします。
保護猫の中には、不しあわせな環境の中で苦しい想いをしていた子達や、ペットショップで引き取られなかったなど特殊な経緯を持っている猫達がたくさんいます。
保護猫を引き取るというのは、その猫に新しい猫生(人生)を与えるということ。つまり、あなたがその猫の未来を救うヒーロー!
そんな猫たちに幸せな新しい生活環境を与えてあげることって、すごく重要なことですよね。
だから、もし家族に迎えることができるなら、保護猫を選んであげてください。それが、たくさんの猫たちにとっても、新しい希望の光になることでしょう。
保護猫のトライアルって何?
保護猫のトライアルは、保護猫とこれからの飼い主がお互いの相性を見るために、決められた期間一緒に暮らすこと。たいてい2週間くらいで、家族や住環境、他のペットとの相性を試します。
トライアル期間は、飼い主や保護団体の希望によって、短くしたり長くしたりもできます。保護猫がこれからずっと一緒にいる大事な家族になれるかどうか、本当にうまくいくかしっかり見極めてくださいね。
それと、トライアルをやめたくなった場合のキャンセルのことは、始める前に契約書や規約をちゃんと確認しておくのが超重要!団体によっては、問題が起きない限りキャンセルできないこともあるから、注意してください。
保護猫のトライアルで必要なものとは
保護猫のトライアルを開始するにあたって、飼育できるものは本格的に揃えておく必要があります。お試し期間だからと軽く見積もって、保護猫が快適に暮らすことができない準備不足の状態は絶対にNG!!しっかり準備するのが本当に大事。
必要なものは以下の通り。
- ベッド
- トイレや猫砂などの用品
- 食器
- 水入れ
- フードやおやつ
- 爪研ぎ
- おもちゃ
- ケージ
- キャリーバッグ
- 必要があれば首輪やハーネス
保護猫との相性が良かった場合、トライアル終了後にそのまま一緒に暮らせるレベルで、必要な品物は揃えるようにしましょう!
保護猫のトライアルはなぜ必要なのか
保護猫のトライアルをやらなきゃいけないのは、「正式に譲渡してからトラブルが起こるのを防ぐため」
猫は警戒心が強いので、飼い主と相性が悪いと噛んだり、引っ掻いたり、自傷したりと、色々な問題が起こるかもしれません。
飼い主が動物アレルギーになったり、前に猫を飼ってた人でも新しい猫が来たら突然アレルギーが出る可能性もあります。アレルギーが心配な場合は、すぐに病院で調べてもらって、保護猫団体にもちゃんと相談しましょう。
もし、他にもペットを飼っている場合は、新しく来る猫との相性を確かめることが大事。最初は猫同士ケージ越しに顔を合わせるのがいいでしょう。犬と猫を会わせる時はリードをつけて、事故がないように気をつけましょう。
保護猫のトライアル中の注意点

保護猫のトライアル中に気をつけることを紹介します。
自宅への移動時は落ち着かせて
保護猫団体から自宅まで連れてくるときは、キャリーバッグにタオルケットや布をかけて周りの刺激から守ってあげて。これで猫の不安を和らげることができます。
最初はケージに入れて、慣れたら部屋に放してみて
自宅に着いたら、最初はケージに入れて落ち着かせて。ケージの外に興味を示し始めたら、部屋を探検してもらい徐々に慣れてもらいましょう。猫は自分の縄張りを作るのに時間がかかるから、様子を見ながら遊んだり、食事を与えたりしてあげてくださいね!
食欲や体調をチェックすることを忘れずに
フードやおやつ、水を与えて、猫がしっかり食べるか確認しましょう。下痢や嘔吐をしてないかもチェックして、体調を見てあげてください。
猫が寄ってくるのを辛抱強く待つのが大事
猫は人から頻繁に近づかれると警戒します。最初は猫から近づいてくるのを待って。警戒が解かれて猫からあなたに興味を持ち始めたら、頭をやさしくなでたり、軽く触ったりしてスキンシップを取ってみて!
いきなりお腹や手足を触るのは厳禁!!
脱走防止対策をしっかりと
トライアル期間の保護猫は脱走する危険も。玄関や窓に高いフェンスを設置する、ストッパーを使うなどして、しっかり対策をしてくださいね。ドアを開けるときは猫をケージに入れるなど、気をつけて!
保護猫のトライアルから譲渡までの流れ
保護猫のトライアルから譲渡に至るまでの前後の流れは以下の通り。
保護猫の譲渡条件を確認する
↓
里親に申し込みを行う
↓
猫と初対面する
↓
トライアル契約を締結する
↓
トライアル期間に入る
↓
保護猫団体に定期報告を行う
↓
トライアル期間を満了する
↓
譲渡費用を支払う
↓
正式譲渡に至る
なお、猫の里親になるためには、保護猫団体の設ける条件をクリアしなければなりません。譲渡に関わる条件や、譲渡にかかる費用などは保護猫団体によって異なるので、事前に確認を確実に行っておくのがベスト!
保護猫のトライアルを終えたら正式譲渡へ

トライアル期間が無事終わって、家族や他のペットたちとの相性に問題がなければ、そのまま正式に保護猫を家族として迎えいれることになります。
もしトライアル期間を延長したい場合や、何かやむを得ない事情があって正式に迎えるのを見送りたい時は、保護猫団体にちゃんと相談しましょう!
この時、一番大事なのは、「自分が飼い主としてこの猫を生涯大事にする」という強い決意を持つこと。保護猫が幸せに暮らせるかどうかは、迎える飼い主によるから、家族ともよく話し合って、納得できるまで考えてください。
保護猫のトライアルに失敗する事例
保護猫のトライアルで失敗する例って実はこんなにも。例えば、猫との相性が合わないことでこんな問題が起こることがあります。
- 全く懐かない
- 壁や家具など家をめちゃくちゃにしてしまう
- 粗相が頻繁に起こってトイレを覚えない
- 噛み癖や引っ掻き癖が治らずに怪我を負ってしまう
- 夜鳴き癖が治らずに睡眠に支障が出る
- 先住猫や犬などの他の動物との相性が合わない
その他にも、猫との相性以外でトライアルがうまくいかない場合も。
- 家族や飼い主が入院になってしまった
- 飼い主が急遽、転勤や長期出張になった
- 近所からの苦情が届いてしまった
- 家族や飼い主が猫アレルギーを発症した
こういった避けられない問題もあるから、まずはトライアルをして、その期間を無事に過ごせるか試してみることが大切。
保護猫のトライアルはとても大事な取り組み
保護猫のトライアルは、本当に重要なステップ。この一時期が猫ちゃんたちが新しい家庭でうまく馴染むかどうか、その後の幸せがかかっている重大な任務。トライアル期間を通して、猫も家族もお互いのことを理解し合い、新しい生活の準備ができるのです。だから、この機会にしっかりと向き合って、一緒に素敵な未来を築いていけるか見極めましょう♪

猫を三匹飼育しており、猫が大好きな管理人がコミュニティサイト「ネコメタルシティ」を立ち上げました。
運営スタッフのほとんどが猫を飼育中、または飼育経験があります。
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